威糸の色の「正解」がよく分かる本!
こんにちは、キョウドの野望です。
甲冑には、パーツとパーツを留めている糸がありますよね?威糸(おどしいと)と呼びます。美しく色とりどりで、甲冑に華やかさを添えていますね。
しかし、ドラマで観たり、絵を描いてみる時に、何色があるんだろ?って考えたことありませんか?
私自身の経験をお伝えします。甲冑を買う時(!)に、威糸の色を選択することができたのですが、

どうせなら、当時実在した色、なんらかの意味がある色にしたい!
そこで、役に立ったのがこれらの本です。
【決定版】図説・戦国甲冑集 伊澤昭二監修・文学研2003年 https://amzn.to/3OpiSau
【決定版】図説・戦国甲冑集2 伊澤昭二監修・文学研2005年 https://amzn.to/410vwE8
甲冑の写真が多数掲載されているだけでなく、数ページですが、欲しかった威糸の色に関する解説が掲載されていました。
一冊目の方には、威糸の染色に用いる原料と色彩が、2冊目には、気になる安土・桃山時代と江戸時代に使われた威糸の色が、
少ない紙幅ですが掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。博物館でみる甲冑の見方に深みがでるかも?!また、創作の際に、この色はありえない、というのも分かりますよ。
結論として、私は「黒糸威」を選びました。
理由は次のとおり。
・当時流行した色である
・現存しにくい色という点に希少性を感じた
黒糸に使用された染料には、鉄が含まれているそうです。それが酸化することで色が脆くなり、ちぎれてしまうそう。
ちなみに、黒糸に関しては、前掲の書籍には詳しく掲載されていません。これは現代の甲冑師の方から直に教えていただいた知識です(笑)
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