徳川家康、武田信玄、蒲生氏郷の死因

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こんにちは、キョウドの野望です!

今回ご紹介するのはこの本。

『病が語る日本史』 酒井シヅ 2008年 講談社学術文庫

日本史の中で、古代から近代にかけて、我々人間を脅かしてきた病について書かれています。

医療史学の専門家の筆によるため、医学、文化史の両面から信頼できそうな内容です。

「ガンと天下統一」という章で、3人の戦国武将を取り上げています。

武田信玄、蒲生氏郷、徳川家康。いずれも筆者は死因をガンだと判断しています。

医学に明るい筆者が、当時の文献から読み取れる病状の経過、症状から推定した結果です。その、周囲の人が書き残した記録というのが結構生々しい。

武田信玄が、労咳でなかったであろうことは、記録から推定できるそうです。

蒲生氏郷は、病気の進行によって、痩せたり顔色が悪くなった姿が詳細に記録されています。

徳川家康は、頑なに自身が調合した薬だけを服用し、医師にまで自分が処方した薬を調剤させていました。

詳細はぜひ本書を読んでみてください。

医師のアドバイスを無視した家康に、医学に関わる著者が、ちょっとだけ感情を出して書いた一文に、

不謹慎ながら、笑いを誘われました

本全編を通して、人と病の関わり合い、闘争、その克服、忘れてはならない怖さが書かれています。戦国武将以外の部分もお薦めの一冊です。

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